e-no 沖縄自然館

新しくなった農連市場で @那覇市

昨日は二日酔いで辛い1日でした......
お酒がはそんなに強い方ではないのでが、好きです。沖縄ではやはり泡盛が主流ですが、私は泡盛はダメなんです...... 飲めない訳ではなく、飲み方が下手なのか、必ずといっていいほど「ゾンビ状態」になります。移住当初、調子にのって何度も泡盛で失敗したので、飲まないようにしています。もっぱらオリオンです。

沖縄に来てからは、お気に入りのラーメン屋さんがないから、北海道にいた頃のように「締めラーメン」はほとんどやりません「沖縄そば」を締めにすることもあるのですが、あまり近場に夜まであいてるおそば屋さんがないので、そばもほとんど行かないです。逆に、現代沖縄で締めに人気なのはステーキ!一度だけお付き合いで締めにステーキ、行ったことがありますが...すごい人気です。最初は都市伝説のようなものかとも思っていましたが..... 長寿県復活への道のりは険しそうです。

というわけで、締めの○○○は私はほとんど行かないのですが、逆に、翌朝に渇望するのがそばです。沖縄そばのあの「出汁」がどうしても飲みたくなる。昨日も朝からコンビニで売っているミニカップの沖縄そばを食べるという不摂生から辛い1日をスタート。それからすぐに、「スミ汁にソーメンを入れて食べたい」という考えが頭に浮かびました。

沖縄では、「シンジムン」という食文化があって、スミ汁もその一種。
「シンジムン」とは、薬効の高い食材をまるごと煎じるように煮込むスープのこと。栄養価をあますところなくいただく調理法のことで、スミ汁のほかに、チムシンジ(島人参と豚のレバー)、ヒージャー汁(ヤギ肉)、イラブー汁(エラブウナギ/海蛇)などがあります。
手間ひまかかる料理なので、昔のように自宅でつくる家庭は少ないとは思いますが、どれも沖縄県民のソウルフード!? 特にヒージャー汁は飲み会後に食べに行く人もいるようで、翌朝スッキリ起きられると聞きます。繁華街には山羊料理専門のお店があるのです。




(写真「イラブー汁」と「ヤギ汁そば」)

「スミ汁」=イカ墨汁
私はこのスミ汁が大好きで、ふと食べたくなることがあるのですが、「イカスミ汁は体内の悪いものを体外に出す下げ薬」「イカの墨には良質な脂肪酸が含まれているので、煮物などに加えると栄養価とコクがグンとアップ」「のぼせや頭痛などを解消する食べ物としても親しまれて来ました」と本で読み、二日酔いで辛いときにスミ汁が頭に浮かんだことにも納得。(『沖縄おばぁの健康レシピと長寿の知恵袋』参考)

身体が滋養を求めている、、、ということで、お昼にはどうしてもすみ汁が食べたくなり、農連市場へ行きました。



ムーチーの日に市場をまわっていたときに、ほれぼれしたお惣菜屋さんメニューにです。
この数少ない、シンプルなメニューのなかにスミ汁、ソーメン、ゆし豆腐! 私のためにあるお店じゃないかと勘違いしたくなるほど、心をグッと掴まれてしまいました。ムーチーの日にはスミ汁を食べたわけで、昨日もスミ汁を求めて同じお惣菜やさんへ足を運んだのですが、、、



(あれっ!? スミ汁がない。ソーメンもない......)
なんと、メニューが変わっていました。滋養の夢が砕け散ったーーーーー
二日酔いでダメージを受けた私の身体はどうやって滋養すればいいの、、、
そうか、メニューは黒板だったのか。メニューが変わるなんて思ってなかったぞ...

ショック、、、!

でもせっかくなので気を取り直して、豚汁を頼みました。



美味しそう〜〜!
黄色の島人参がごろごろ入っていて、見た目にも元気が出ました。お肉も、しゃぶしゃぶのような柔らかい感じの肉ではなく、イノシシのような(?)しっかりしたお肉が入っていたので想像と違った!

ここはこれが売りでして

入っている野菜は、ぜんぶ「島野菜」(沖縄でつくられた野菜)だそうです。お料理の野菜は朝、この農連の市場で買ってつくるのだそう。

ここは自然のものしか使わないから 化学調味料、ダシノモト使わないですよ

先に隣に座っていたおばさんが気さくな方でいろいろと教えてくださいました。「この辺に用事くるときはここで食べてから用事行く 安心して食べられる どこでもは食べられないですよ」

......「ソーメンってあります?」

汁にソーメンを入れて食べたい気持ちを諦めきれずに、ご飯をよそっているお母さんに聞いてみると、「えっ?」という感じでちょっと驚かれましたが、豚汁にソーメンを入れたいんだと力説。本当はご飯は断りたかったけど.... そのまま受け取り。そしてあとからやってきた、隣の隣の席のおじさんから、魚天ぷらをおすそわけいただき、こんな状態に。(食べかけの汚い写真、失礼します;)



どんだけ食べるんだ!?と、自分でもツッコミを入れたくなるほどでしたが、ぺろりと完食。隣のおばさんも、「すごいねぇ、ぜんぶ食べたねぇ」。お店のお母さんも「嬉しいさ〜こんなして食欲のある方たちは」。

気になっていたメニューの変更について聞いてみると、メニューは毎日違うとのこと。この日私がいただいた豚汁も、翌日のメニューの予定だったのが、メインのソーキ汁が早くに売り切れたもんだから、繰り上げたとのこと。

朝もきたんですよ、私。6時ころ、ね。朝ごはんも食べたの」と、隣のおばさん。
朝は5時から。「5時もっと活気あるよ、いっぱいいて、ね!

「朝はすごいですね、もうつくりながらですからね。5時あけたらスグ入ってくるから。3名いないと間に合わん。だいたい売り切れば、14時くらいから。朝が早いから。それでも10時間は働いていますからね。もうそのくらい働けばいいんじゃないかと思って。私こういう仕事してから40年になるから 好きでね〜つくるのが

前の古い市場の頃からずっとされているそう。70代くらいに見えるけど、毎朝早くから10時間、ほぼ立ちっぱなしの仕事!?元気だな〜〜〜お母さん。すごい!

(以前の農連市場の一風景)

農連市場は、那覇の市場のなかでも随分とエキゾチックな感じの場所で、入りづらさ満載の、ちょっと怖いとさえ思うような市場でしたが、大規模な建て替え工事があり、つい最近「のうれんプラザ」という新たな名でオープン。トタン屋根の今にも崩れそうな、タイムスリップしたかのような異空間が漂う昔の市場は跡かたもなく新しい農連は別物の様相で、一見、ショッピングモールのような、病院のようにさえ見えます。

建て替え工事が進む様子をたまに目にしながら、市場の文化が失われる、なにか大切なものが壊されているかのような哀しい気持ちでいましたが... ここでこうしてカウンターに3名並び、「美味しいね」と同じものを食べながらお裾分けもいただき、「お姉ちゃんお名前はなんと仰るの?」「沖縄に来たきっかけは?」「じゃあうちなーお嫁さんになるの? 温かいからいいわよ、沖縄」なんて、お店のお母さんと、カウンターの私たち3名と、お店のおじさんと、、、ユンタクが弾み、一人で食べに来たはずが、一人じゃない、楽しい昼食になりました。建物が変わっても、こうしてお店の人、お客さんになる人同士とで心が受け継がれていけば、文化は醸成されていくのかなぁと、ふと思いました。

日曜日はお休みで、土曜日はあいてるとのこと。隣のおばさんに後押しされ、土曜日は早起きして、ウォーキングも兼ねてのうれんでモーニングをしたいと思いました。以前の市場のときも含め、まだ一度も活気ある時間の農連には来たことがないのです。

私が以前こちらでスミ汁を食べて美味しかったからまた来たよ、と言うと

「スミ汁はいつしようかって、今たいへん悩んでいるところ」と。

楽しみしています。




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