e-no 沖縄自然館

おきなわの織物 @八重瀬町

今年、2人の人から手織の品をいただきました。

ひとつはポーチ。
「ロートン織」「花織」「グージ花織」......
などと、織物の技法について簡単な説明書きがあり、このポーチがどんな織の手法でつくられたものなのか、チェックマークがついていました。織物ってこんなに種類があるんだ!とちょっと驚きました。

そしてまた先月、同じように織り方にチェックがついた紙が添えられたブックマークを職場の先輩からお誕生日にいただきました。
先輩曰く「私もあなたとおんなじの持ってるんだけどさ(笑)、とっても素敵だから。あなたと同じくらいの年齢かな?女性数名でやっててさ、今度行ってみたらいいよ〜」

どちらも美しく、手にするだけで、丁寧に人の手で紡がれたことが感じられ、贈り物としていただき、贈ってくれた2人の温かい気持ちまでもが身にしみてきました。

いったい、どんな人がどんなふうにつくっているのだろう?

2人から同じ工房の織物を贈っていただき、興味がわいてきました。

ちょうど沖縄らしい贈り物を探しているところだったので、
私もこちらの織物を贈りたいと思い、工房を訪ねてきました。



機織工房しよん』さん。
入り口には(ひんぷん)がちゃんとあり、きれいな赤瓦の沖縄のおうち。
縁側にはバナナと、糊付けしたての経糸が吊るされていて、かわいい〜



靴を脱いでお店にあがります。
おうちは築50年は経っているそうですが、とてもきれいです。



数々の美しい織物たちが並び、思わず「わ〜きれ〜......」

おうちの木のぬくもりと、手織りの生地から温かさを感じつつ、時計や、机などの家具、あるもの一つひとつからは年期、大切に扱われてきた歴史が刻まれているような感じがして、「丁寧に生きる」ことから優しさを教えられているようで、喧騒から来た私にはちょっぴり緊張も入り混じっていました。

「雑誌か何かをご覧になって来てくださったんですか?」

スタッフさん(職人さん?)が声をかけてくださいました。

「こちらにストックがありますんで」と、仏壇横に備えられている引き出しをあけてくださいました。見ていたマース袋が、引き出しの中にぎっしり敷き詰められています。「鍵穴も面白いんですよ」と備えつけの棚のちょっぴりマニアックなところをスタッフさんが教えてくれて嬉しかったです(笑)



「マース」はお塩のことで、沖縄では厄除けに塩を持ち歩きます。
こちらの商品は人気なのか、あとからいらしていたお客さんも、妊娠中のお友達へのお守りとしてマース袋をお求めにきていたようです。私も贈り物の一つとして選びました!



贈り物を選び終えると、機織り中だったもう一人のスタッフさんが商品を袋に入れてくれました。かくかくしかじか、工房を訪ねた理由などユンタクしていると、共通の知人がいることが発覚!しかも、以前私たちが主催したイベント(e-noデパート)にもその知人の紹介で足を運んでくださっていたということがわかりました。

ということもあり話が弾み、商品を購入してからも色々と教えていただきました。



こちらには織り機が合計5台あり、4名の女性たちがそれぞれのデザインで品物をつくりあげているそうです。いったいどうなってるんだろう? 織り機の仕組みは難しく見えましたが、実際には織り作業よりも、そこに辿り着くまでの準備に相当時間がかけられているとのこと。織りの作業が「1」だとすると、それまでに準備に「10」くらいある、と。

デザイン設計をし、その模様が出るように ”しかけ” を自分でつくり、織り機に設置するそうです。
いちばん気が遠くなりそうと思ったのは、縦糸を織り機に通していく作業です。
幅の広い服地とかになると、2000本以上の糸を1本1本通していく作業が必要になるのだとか...!
発狂しちゃいそうです。



栞をつくる様子を見せていただきました!
確かに、織るのは早い!ミシンのように、すいすいグングン模様ができていき、あっという間に栞1枚分の織りが終わりました。5分にも満たなかったのではないかと思います。



1本1本の糸で織られていく様子を目の当たりにすると、本当に素敵なお仕事だな〜と感じました。するとスタッフさんが「本当に有り難いです、このお仕事をさせていただけることが」と仰っていたのが印象的です。



工房しよんさんの特徴、と仰っていましたが、大きな生地をつくってから「さぁなにをつくろう」ではなく、はじめからつくるものを決め、そのための生地が織られていきます。つくるもの、デザインがそれぞれで違うので、糸を染めるのも各人でされるそうです。

棚ごとに、誰の糸か、わかれているそうです(笑)

本島南部は八重瀬町に工房が構えられており、那覇からだと車で40分くらい。

一年を終えようとしている12月、お歳暮や年賀の準備をしていると、やはり色々な方にお世話になり、出会いに励まされてきたことがどんどん思い出されてきます。人とのお付き合いを思うとき、手織りの贈り物というのは、気持ちを届ける方法のひとつとしてとてもいいなぁと、しよんさんの佇まい、ものづくりから垣間見える丁寧な生き方から感じました。



「バナナはお好きですか?」

「バナナは......」

と言いながら苦笑、私はバナナだけは物心がついたときから食べられないのです。
お好きなお客様には1本、お持ち帰りいただくことがあるそうで声をかけてくださったのですが、不甲斐ない。嘘でも「はい」と言えばよかったものを、こんなに丁寧なものづくりをされている方に嘘をつくなんて恥ずかしいと思い正直に答えてしまいました。

3月には那覇で展覧会が予定されているそうです!楽しみ!

- - - - -『機織工房しよん』- - - - - - - - - - - - - - - -
〒901-0516 沖縄県島尻郡八重瀬町字仲座72
OPEN 9:00-17:00 CLOSE 木曜日/旧盆/お正月
TEL 098-996-1770
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オーダーメイドの相談もできるそうです♪




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