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85歳のおじぃに心配される30歳女子ひとり旅 @石垣島

あ〜 安心した。僕はもう99%ダメかと思ったよ
85歳のおじぃに心配される30歳女子ひとり旅。

旧盆は、ふだんは足を運びにくい、どこか遠いところへ行ってみよう。
そう思い決めた波照間島への旅。
波照間へは、那覇から飛行機で石垣空港へ、石垣島から船で約1時間。

9月2日(土)。
購入した航空券は7:40那覇発と、早い時間だった。
石垣島到着予定は時刻は8:35。
早い…
いくら観光地として発展してきた石垣島とはいえ、こんなに早く到着してどうしよう…
なんでこんなに早い出発にしたんだろう?
本当に自分で購入したのかと不思議にさえ思った。
きっとこの日一番安い航空券を選んだ結果だろう。

波照間行きへの船が出発するのは15:30。
それまでの間、石垣島で会える人がいないかと思い、
出発の3日前、先輩である千秋さんにメールした。
千秋さんは中学の3年間石垣島で暮らした。

「今週土曜日に石垣に行くんですけど
千秋さんのおじぃおばぁにお会いすることできるでしょうか?
(ウコンをお土産に)」。

電話してみるね!」という返信のあと、すぐに千秋さんからメールが入った;

即答!OK!土曜日の1〜3時の間は家にいるんだって。
朝は10時には畑に行っていないって。お昼を食べに一旦帰ってくるって

「やったー!了解です!朝早く着くから、畑手伝いとかできますかね〜!?」

えー!?いいの? 自転車でじーちゃん行くんだよ?

「むしろありがたい、、、邪魔になるかもですが ><」

いやいや、嬉しいはずよ 親戚のおばちゃんに聞いてみようね!自転車あるか。
もう1回電話してみるね!待ってて

千秋さんはデザイナー。一緒に仕事をすることもあるし、
母のように私の面倒を見てくれる一面もあれば、
ある時には友達のように悩みを親身になって聞いてくれたりもする。
2人のお子さん(めいとゆうし)も私と遊んでくれる、家族ぐるみのお付き合い。

“家族ぐるみ”がさらに発展…!?千秋さん、メイとユウシに加え、
千秋さんのおじぃおばぁ、今回で3世代のメンバーとお知り合いになれたということになる。

はっち畑OKだよ!ただ自転車が手配できなかった、、、じーちゃんよろこんでいたよ!
千秋のとこのウコンで元気だからよーって(笑)
あとさ、空港からの移動はバス?タクシー?

「お〜よかった^^ んーあまり土地勘がなくて。バスかな?」

おばさんが言うには、タクシーは2千円くらいで、バスが400円って

「わ、全然違いますね(笑)」

で、バスなら『磯辺に行きますか?』ってきいて乗ってって言ってるよ

「了解です」

じーちゃんは、家の前のバス停で待ってるって
空港に着いたら、ばーちゃんの携帯に電話したらいいよ!

「おばぁちゃんのお名前は?」

つるとゆきおです 友利ご夫妻

「了解です!」

じゃあ、うちのじーちゃんとばーちゃんをよろしくお願いします!



友利ユキオさん(85歳)と友利ツルさん(81歳)の2人暮らし。
千秋さんのおじぃおばぁである。
お2人とも生まれは宮古島らしく、おじぃちゃん曰く
17歳のころ石垣島に移住、いま住んでいる場所を自分たちで開拓。

那覇の晴れ模様とはうってかわって、到着した石垣島は雨模様。
バスは難なく磯辺に到着しようとする頃、車窓から木の下で雨をしのいでいる男性が見えた。
(きっとこの人がおじぃだ!)そう確信し、意気揚々と駆け下りた。
静かに立っている姿から、寡黙な男性かという印象を受けたが
「おはようございます…!千秋さんの…」と声をかけると
「あぁ!あぁ」と笑顔になったおじぃちゃん。
歯があまりない笑顔が(失礼かもしれないが)とてもチャーミングだった。
傘を2本もってきて待っていてくださったが、おじぃちゃんは帽子をかぶっているし、
私は手ぬぐいを頭に乗せて、ご自宅へ向かった。



家にあがると、メイとユウシがドレスアップして写っている写真が飾られているのが目に入り、
おじいおばぁなんだから当たり前のことなはずだけど、なぜだか嬉しくなった。

おばぁちゃんはキッチンに立っていた。
何かをつくっているみたい… 朝ごはんかな… そう思いながら居間に座っていると、
朝早かったから、ごはんまだでしょう」と、定食屋さんさながらのご飯を出してくれた!



大好きなソーメンと、最近ハマっているシマナーのチャンプルー。
大きなお皿に山盛りのパインも。石垣島らしい。
私が朝食をいただく傍で、「僕はけっこう読み物が好きなんだよ」と、
お見せした琉球タイムスをおじぃちゃんがじっくり読んでくれていたのが嬉しい。

バスを降りた時は傘も必要ないほどの小雨だったのが、しばらくするとドシャ降りに。
畑まで一緒にサイクリングするのを楽しみにしていたけど、この雨では出られそうにないな〜
少し残念ではあるけど、初めてお邪魔するにもかかわらず
自分のおばぁのお家に来たかのようにゆっくりさせてもらった。

もともと蚊に刺されやすいタイプだが、慣れない土地にくると余計にそう感じる。
お家に来てから1時間強のあいだに何ヶ所刺されたことか。
しかも、本島とは種類が違うのか、ものすごく腫れている…
(そうだ、虫除けスプレー持ってきたんだった)と思い出し
リュックの中から取り出そうと立ち上がり、あたりを見渡す。
(あれ??カバン…どこに置いたっけ??)

「私、かばんどこに置きましたっけ??」

ん???

と、シーンとなるおじぃ、おばぁ。

そりゃあ、わかるはずもありません。
なんと、窓越しにおじぃを見つけて意気揚々と降りたバスの中に置き忘れてきたのです…

「やばい、バスの中に置いてきたかもしれません…」

えっ!とびっくりするおじぃ。

「今朝、空港からバスに乗って磯辺で降りたんですけど…」
すぐにバス会社に電話してみると、「紺色のリュックですかー ありますよー 取りに来れますか?」
ちょっと気だるい感じで女性が応えてくれた。
ターミナルで預かってくれているとのことで、一同「よかった〜〜〜」。

そこで冒頭のセリフに戻るわけです。

あ〜あなたのカバンがあって安心した。僕はもう99%ダメかと思ったよ」

僕も畑で草を刈っていたらね、鎌を腰につけているのに
ずっとどこだどこだと探していたりね、あ〜ここにあった、とか、
元気だけどこの歳になると物忘れがあるよ」と
30歳の物忘れをフォローしてくれた優しいおじぃちゃん。



自転車では行けなかったけど、あとで4女のHさんが来てくれて車で畑まで案内してくれた。
おじぃちゃんが毎日通う畑までの道のりは、想像以上の距離だった!
おじぃちゃんの自転車で20分くらい、歩いたら1時間くらいかかるんじゃないか、とのこと。
坂もきつい。
「私は絶対この坂登りきれないよ〜」とHさん。
私もそうだと思う。

千秋はこの畑見たことないから、今度見に来たらいいよ〜
度々、千秋はもう何年も来ていない、と聞かされ
今度は絶対一緒に来なければ、、、と私は心に誓う…



僕は畑に行っても全然疲れないんだよ。
これはウコンのおかげじゃないかと思ってる。もう5年くらいになるかな

お土産に持って行ったウコンも、とても嬉しそうに受け取ってくれた。
見せてもらった飲みかけのウコンは箱の中に入っていて、何度も瓶を出し入れしているからだろう、
箱は擦れて、ずいぶん年期が入っているように見える。
ただそうなっているだけなのかもしれないけど、
ウコンがおじぃちゃんにとても大切にしてもらえているように感じてジーンときた。






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